美人の香坂さん、酒は強いが恋愛は最弱
課長の音頭で乾杯が始まり、料理に舌鼓を打ちながらおしゃべりを始めた。
ここは飲み放題のメニューも充実しているし料理がおいしい。
優子は酒飲み仲間の藤間のそばで1杯目のビールを早々に飲み終わり、お代わりにハイボールを注文していた。
八木君は課長の近くでにこにこと話している様だった。

そこへ
「お疲れ様でーす」
と総務部秘書課のっ女性陣がビールを持って現れた。

「せっかくなんで、ご挨拶に来ました」
「課を超えて飲む機会とかあまりないじゃないですかあ」
と言いながら課長にビールを継いでいる。

さすが、秘書課。
皆さんきれいで服も女子力高い。
居酒屋の座敷よりおシャレなレストランが似合いそうな洋服を着ている。
するとそこへ1課の女性陣が現れ、3課の女性陣も集まってきた。

2課の机周りが狭くなってきたので、優子と藤間は他の課のテーブルにお酒と箸を持って移動することにした。

「お疲れ様でーす。お邪魔していいですか?」
「あ。どうぞどうぞ。」

そこは3課の席だったようだ。
適当に3課の食べ物をいただきつつ、次にのむキールと藤間の焼酎のレモン割を注文した。

キールを待つ間、枝豆をポリポリと齧りながら、
「課長の周り、盛り上がってるねー」
ときゃいきゃいと高い笑い声が響く彼女たちを指さした。
「2課だけのはずが、子犬君見たさに1課3課と、総務部の幹事がこっそり2課の歓送迎会にあわせてセッティングしたらしいですよ」
藤間さんは少し離れた席を指さす。
見ると、華やかな女性陣とその中央にずいぶんときれいな顔をした男性、八木君がいた。

「なるほどー。八木目当てだったのかー」
「総務部一のイケメン、口田人事課長には香坂さんがいるからねー」
「何それ?」
「テレないテレない、二人のバカップル・・・基、ラブラブっぷりはみんな知ってるから」

藤間の横に2課長が座ってきた。
2課のメンバーも女性陣が割り込んできて座れなくなったのか、他の席に移動している。

「彼女たちのパワーはすごいね。あ、隣いい?」
返事の前に座っている。
優子はまだ使っていない皿を2課長に渡した。
飲んで食べて、近くの席の人も交じって盛り上がっているとだんだん人が集まってきた。

ぐるっと周りの席も見渡すと、みんな思い思いに固まってしゃべっている。

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