美人の香坂さん、酒は強いが恋愛は最弱
最終章
猛者、登場
【side 香坂優子】
八木君と付き合うようになって1か月がたとうとしていた。
私達の呼び方は、香坂さんから優子に代わり、八木君から俊樹に代わっていた。
まだ新鮮なその呼び方になれず、私は「八木君」と言っては注意を受けて、ドキドキしながら「俊樹」と呼びなおした。そんなラブラブな今日この頃。
私と亮太郎の美男美女カップルがただの従兄妹だったと分かって以来、私たちの周りは騒がしくなっていた。
亮太郎はこれまで形を潜めていたファンらしき女子社員にここぞとばかりにもうアタックをかけられていた。
どうするのかと思っていると、亮太郎は
「付き合っている人がいるので無理だ」
と断り、
「香坂さんとは従兄妹と聞きました」
と言われると、
「香坂優子が彼女だと言った覚えは一度もないが?」
と言い放っている。
これがまた波紋をよび、私の周りにどういうことかと聞きに来るという、めんどくさいことになっていた。
そんな個人情報言えるわけがない。しかも私も初耳で問いただすと、
「優子に言えば親に伝わるのが分かっていて言うわけがない」
などと腹立たしいことを言われた。
私はというと、毎週ノー残業デーには誰かしらに食事に誘われ、金曜日には飲みに誘われていたのだ。
その都度、
「先約が」
とか
「仕事が終わらなくて」
とか
「習い事が」
と断っていたのだが、最近は
「お酒を飲むと従兄が心配しちゃうから」
という苦しい言い訳を使い始めていた。
「俺と付き合っているからと言ってくれればいいのに」
と俊樹はいらいらしていたけど、まだ付き合って1か月。
みんなに公表するにはまだ早いと思う。
八木君と付き合うようになって1か月がたとうとしていた。
私達の呼び方は、香坂さんから優子に代わり、八木君から俊樹に代わっていた。
まだ新鮮なその呼び方になれず、私は「八木君」と言っては注意を受けて、ドキドキしながら「俊樹」と呼びなおした。そんなラブラブな今日この頃。
私と亮太郎の美男美女カップルがただの従兄妹だったと分かって以来、私たちの周りは騒がしくなっていた。
亮太郎はこれまで形を潜めていたファンらしき女子社員にここぞとばかりにもうアタックをかけられていた。
どうするのかと思っていると、亮太郎は
「付き合っている人がいるので無理だ」
と断り、
「香坂さんとは従兄妹と聞きました」
と言われると、
「香坂優子が彼女だと言った覚えは一度もないが?」
と言い放っている。
これがまた波紋をよび、私の周りにどういうことかと聞きに来るという、めんどくさいことになっていた。
そんな個人情報言えるわけがない。しかも私も初耳で問いただすと、
「優子に言えば親に伝わるのが分かっていて言うわけがない」
などと腹立たしいことを言われた。
私はというと、毎週ノー残業デーには誰かしらに食事に誘われ、金曜日には飲みに誘われていたのだ。
その都度、
「先約が」
とか
「仕事が終わらなくて」
とか
「習い事が」
と断っていたのだが、最近は
「お酒を飲むと従兄が心配しちゃうから」
という苦しい言い訳を使い始めていた。
「俺と付き合っているからと言ってくれればいいのに」
と俊樹はいらいらしていたけど、まだ付き合って1か月。
みんなに公表するにはまだ早いと思う。