兄弟の溺愛に堕ちて
次の瞬間、一真さんが一歩近づいてきた。
距離が一気に詰まって、息が止まりそうになる。
「……あいつに、何かされなかったか。」
「えっ……?」
その問いに、心臓が大きく跳ねた。
——“何かされた”っていうか……もう、手を付けられているんですけど。
でもそんなこと、言えるはずがない。
答えられずにいると、一真さんは苦々しそうに唇を歪めた。
「あいつは、女とくれば見境なく口説く。」
ズキンと胸が痛む。
その言葉は、まるで私の胸の奥を突き刺すようで。
——見境なく。
——誰にでも。
頭の中に、蓮さんの囁きが蘇る。
『美咲だけだよ。』
あれも、冗談だったのだろうか。
私だけが特別なんじゃなくて、ただの遊び……?
胸がざわつき、視線を落とした。
「少し、外の空気を吸おうか。」
そう言って、一真さんはカーテンを開け、私をバルコニーへと導いた。
距離が一気に詰まって、息が止まりそうになる。
「……あいつに、何かされなかったか。」
「えっ……?」
その問いに、心臓が大きく跳ねた。
——“何かされた”っていうか……もう、手を付けられているんですけど。
でもそんなこと、言えるはずがない。
答えられずにいると、一真さんは苦々しそうに唇を歪めた。
「あいつは、女とくれば見境なく口説く。」
ズキンと胸が痛む。
その言葉は、まるで私の胸の奥を突き刺すようで。
——見境なく。
——誰にでも。
頭の中に、蓮さんの囁きが蘇る。
『美咲だけだよ。』
あれも、冗談だったのだろうか。
私だけが特別なんじゃなくて、ただの遊び……?
胸がざわつき、視線を落とした。
「少し、外の空気を吸おうか。」
そう言って、一真さんはカーテンを開け、私をバルコニーへと導いた。