根暗な貴方は私の光
序章 根暗な貴方は

まえがき

 こんにちは、はじめましての方ははじめまして、榊原蓮華草です。

 この度は数多くある作品の中から私の作品を読もうと思ってくださりありがとうございます。少しずつ私の作品を読んでくださる人が増えており、嬉しい限りです。

 さっそくですが、少しだけ話をさせてください。

 まず、この『根暗な貴方は私の光』という作品は、前作である『嘘つきと疫病神』のサイドストーリーとなっております。
 前作を読まずとも話の大方の内容は理解できるようになっているかと思いますが、時折前作の話を織り交ぜておりますのでより深く本作を楽しみたい方はぜひ前作を読んでからもう一度本作を読んでみてください。

 さて、ここから先は前作を読んでくださった方向けに話します。

 前作のあとがきにも書いていた通り、『嘘つきと疫病神』のお話は完結いたしました。蕗と仁武の物語はこれで終わり、その先どうなったかは皆様のご想像におまかせします。
 私個人としては、蕗は蕗なりの幸せな生き方を見つけて、記憶障害と共に最後まで生き抜いてほしいと思っています。

 ですが、私は蕗以外の登場人物達にも救いがあってほしいと願いました。

 蕗の成長に大きく関わった登場人物達。蕗は彼らがいたおかげで最後に自分自身の想いを口にすることができましたが、そんな彼らのことは誰が支えてくれたのでしょうか。
 きっと蕗という存在が仁武や鏡子といった登場人物の心の支えになっていたことでしょう。しかし、それ以上の存在が彼らにはいたかもしれません。

 彼らは何処でどのようにして出会い、そして終わったのでしょうか。

 もう少しだけ、彼らの生きた証を生きた時間を見守ってやってください。
 

 
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