〜続〜空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
「瀬生さん…おかえり」

「うん」


キミも泣き出して

きっと周りからは変な目で見られてるって思った。

けど、止められなくて。

ただ、伝えたくて。

俺は腕にかける力をさらに強くして、

花火の音より大きな音で

キミの胸で響いて咲くように

言った。


「それと…ずっと言いたかったことがある」

「何?」

「…好き。俺は瀬生さんのことが好きだ」


キミが俺の背中をトントンと叩いて俺は腕を離した。

再び顔を見合って

瞳にお互いしか映ってない気恥ずかしさで少し笑って。

少し拗ねたようにキミは言った。


「ここに来てくれるの毎年待ってた」

「え?もしかして転校してからも戻って来てたってこと?」


キミがうんと大きく頷く。


「連絡しなかったのは、その…何も言わないで勝手にいなくなったのは私の方だから、なんかバツが悪くて」

「そんなことない。それなら俺だって…」


キミが激しく首を真横に振る。

昔からオーバーリアクションだったけど、今も健在みたいで少し安心した。


「どっちもどっちだね。私たち」

「あ、うん…」


お互いに地面に目を向けて。

なんとかその場をやり過ごそうとして。

結局耐え切れなくなってキミが話し出した。


「…私もね、好きだよ。颯翔くんのこと、大好き。ずっと前からずっとずっと大好き」


< 11 / 22 >

この作品をシェア

pagetop