義兄の愛に人生観を変えられ……
翌週になり、亮太君の作品がコンペで見事に選ばれ、彼はたくさんの人から祝福されていた。
私は違う色の洋服を購入したけれど、それでもやっぱり踏み出すことができなくてまだ緑しか着ていない。
でもどうしても亮太君のお祝いと、気持ちを伝えたくて声をかけた。
仕事が終わって彼はどこに座っているのかを探す。
ちょうど死角になっている席に座っていた。
「お疲れ様」
「今帰るのか?」
「うん。コンペ本当におめでとう。すごいね」
「みどりのおかげだよ。こちらこそありがとう」
微笑まれると春の風が吹いたような気がした。
仕事が成功している彼に自分の気持ちを伝えるのは本当のかなとも考えたけれど、勇気を出して伝えたい。
「もしよかったら……お祝いさせてほしいの。今週の土日どっちか、空いてない?」
予想外の誘いだったのか、亮太君は驚いたように目を開けた。そしてにっこりと笑ってうなずく。
「どっちも空いてる」
「じゃあ。土曜日に会いたい」
「オッケー」