義兄の愛に人生観を変えられ……
えいっ。
私は勢いよくコートを脱いだのだ。
亮太君は私の姿を見ると一瞬固まって、満面の笑みを浮かべた。
「すっごい、似合ってる」
「緑じゃなきゃいけないってずっと思ってたから……かなりパワーを使ってこれ着た」
「かわいいよ」
直球の言葉に私の全身の血液が沸騰してしまいそう。
「黄色、こんなに似合うんだな。今度、この服に似合うネックレス、プレゼントする」
「い、いいって。そんなの」
似合うと褒めてもらったことで安心して急にお腹がすいた。
食事はすごく美味しくて、デザートまで残さず食べた。レストランを出ると近くの美術館に足を踏み入れた。
私はいつも文字を見て頭の中で想像するのが楽しいが、視覚に直接訴えかけてくる作品を見るのもすごく楽しいと思う。
興味深々な亮太君の横顔を鑑賞することができるから、美術館は最高かもしれない。