義兄の愛に人生観を変えられ……
その後、眺めがいい展望台に行って、二人で東京の景色を見つめた。
「まさか東京でこうして景色を眺めるなんて思ってなかったよな」
「うん。今でも夢を見てるんじゃないかなって思っちゃうことがあるよ」
これからも一緒に色んな景色を見て行きたい。その気持ちを伝えられない意気地なしの私が邪魔をしてなかなか口に出せない。
気がつけば夜になり、空は真っ暗闇になっていた。
そろそろお別れの時間になろうとしているのに、緊張して勇気が出せない。
結局私の家まで送ってくれることになり、自宅に到着してしまった。
「今日は一日ありがとな。お祝いしてもらえてすごく嬉しかった」
「いえいえ……」
「じゃあ」
「待って!」
背中を向けた彼が私の声でこちらに振り向く。
絶対に気持ちを伝えたい。
もう後悔はしたくなかった。だから私は踏ん張った。
「あのっ…。小説の内容を少し変えてみたの」
「おぉ。どんな風に?」
寒くて早く帰りたいんじゃないかな。それなのに興味があるように話を聞いてくれるそんな一面も大好きだ。