恐怖病院
貴也が近づいていくと、ドアが自動でと外側へと開いた。
中は現実のナースステーションのようになっていて、受付カウンターがある。
カウンター内には血まみれの白衣を着た看護師と、車椅子に乗った患者の姿がある。
ふたりともうつむき、ゆらゆらと体を前後左右に揺らしている。
「あれって人形だよね?」
佳奈美が私の腕を掴んで聞いてきた。
「たぶん……」
部屋の中も薄暗いし、ここからじゃ遠くてわからない。
受付の部屋の壁には呼出番号が表示されるモニターや、チカチカと画面が点滅しているパソコンが置かれている。
貴也の背中にくっつくようにしてその部屋を通り過ぎようとした瞬間だった。
中は現実のナースステーションのようになっていて、受付カウンターがある。
カウンター内には血まみれの白衣を着た看護師と、車椅子に乗った患者の姿がある。
ふたりともうつむき、ゆらゆらと体を前後左右に揺らしている。
「あれって人形だよね?」
佳奈美が私の腕を掴んで聞いてきた。
「たぶん……」
部屋の中も薄暗いし、ここからじゃ遠くてわからない。
受付の部屋の壁には呼出番号が表示されるモニターや、チカチカと画面が点滅しているパソコンが置かれている。
貴也の背中にくっつくようにしてその部屋を通り過ぎようとした瞬間だった。