恐怖病院
目をこらしながら中へ入ってみると、ここには使われなくなった病院器具や掃除道具などの雑多なものが乱雑に詰めこられていることがわかった。

さっきの資料室のほうが断然キレイだ。
足元にはところどころホコリが積もっている場所もあり、本当に長年ここには誰も足を踏み入れていないことがわかった。

3人で固まるようにしてそろそろ遠くへ進んでいくと泣き声は近づいてくる。
けれど子供が襲ってくるようなことはなくて、余計に不気味さを感じさせた。

「助けて……ここから出して」
さっきと同じ言葉にビクリと体が震えた。
その声は暗闇の奥から聞こえてきたに違いない。
< 81 / 227 >

この作品をシェア

pagetop