マリオネット
 お互いに準備を済ませ、出発する。
「凪、カッコ良い!」
 髪の毛のセット一つで別人のように大人っぽくなる。
「そう?ありがとう」

 二人で電車に乗り、大型ショッピングモールへ向かった。

 休日は人が多いな。
 駅構内も人混みだし、信号待っているだけでも、結構密着しているし。
 ていうか、凪、本当にかっこ良い。
 私が隣でいいのかな。
 絶対、ホストさんとお客さんみたいな感じで他人からは見られているよね。
 まぁ、あまり気にしないけど。

「どうしたの、陽菜乃さん。なんか疲れちゃった?暗い顔してるよ」
 
「ううん。大丈夫。やっぱり、休日だから、人が多いなって」

 話していたら、信号が変わり、人が歩き始める。
 他人とぶつかりそうになってしまった私を、凪が庇ってくれた。
「ごめっ……」
 凪に必然的に引き寄せられる。

「陽菜乃さんが嫌じゃなかったら、手繋ごう」

「えっ?」

「キャッチとかで声かけられても面倒でしょ?」

「うん」
 私は、差し出してくれた彼の手を握った。
 なんだろう、ドキドキする。
 本当に普通のデートみたい。
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