マリオネット
 私が男運がないというか、そんな奴等ばかりと付き合っていたからかもしれないけど、気持ち良いと感じたことなどない。
 いつも相手をイかせて終わり。

 でも今は逆。
 凪はいつもって言っても、まだ数回だけど。
 私を気持ち良くしてくれるけど、自分の快楽は求めてこない。

 なんでだろう。不思議。
 もしかして、私じゃ本当は勃たないとか?
 確かめてみたい。
 今まで余裕がなくて、凪の身体なんて気にしたことがなかった。

「凪、キスからの続きしよ。私を気持ち良くして」

「えっ、いいの?」

「うん。凪は優しくしてくれるし、痛くないから怖くない」

「信用してくれて嬉しい!」

 彼は喜んだ後
「ん……」
 キスをしてきた。
 最初から舌が入ってきて、柔らかくて気持ち良い。

「んぁ……」
 口から唾液が滴る。

「陽菜乃さん。もし痛かったらすぐ言ってね」
 そう言って彼は、私の首筋に舌を這わせる。
「んっ!」
 ゾクゾクする。

 私の耳朶を舐めたかと思えば、吸って甘噛みをした。彼の吐息が耳の中に残る。

 「はぁっ……」

 彼は、下着の中に手を入れてきた。
「あっ。凪、脱いじゃいたい。脱がせて」
 彼が上半身の服と下着を脱がせてくれる。

「凪も脱いで」

「俺も?」

「凪の体温、感じたいから」

 彼はバッと上衣を脱いだ。
 まだ痩せてるけど、初めて会った時より、男性らしい身体つきになってきてる。
< 92 / 186 >

この作品をシェア

pagetop