マリオネット
「んっ……。ぁ……。んっ」

 吐息が漏れる。

「凪……。苦し……」

 キスの合間でそう伝えるも
「俺が離したら、終わりになっちゃうでしょ」

 あぁ。可愛い猫から夜の彼になった。

「離れない……から?」
 一旦唇が離れた。

「はぁ……。凪、息ができないよ」

「ごめん。なんか焦って。しばらくまたできないって考えたら、もっともっとしたくなって」
 
 凪だって男の人だもんね。
 あんなキスされたら私も……。

「じゃあ、もっとしようか?ベッド、行こう」
 
 私は彼の手を引っ張り、寝室へ連れて行く。
 凪を上にさせ、身を任せる。

「陽菜乃さん。俺、我慢できなくなるかも」

「どこまでしたくなるの?」

「陽菜乃さんのエロい顔見るまで。というか、イかせるまで」
 
 自分は気持ち良くなりたいとか思わないのかな。

「凪は?自分が気持ち良くなりたいと思わないの?」

「ん……。わからない。でも陽菜乃さんのイク時の顔見たいのが一番の希望。変かな?」

「変だよ」

 今までの男は、自分が気持ち良くなればいいって考えの人ばかりだった。
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