マリオネット
「ごめんっ、俺……」

「どうしてそんなに謝るの?」

「陽菜乃さんより先にイっちゃった。俺が気持ち良くさせなきゃいけないのに」

「そんなこといいの!凪の身体触っているの楽しかったから。それに、凪の顔見てゾクゾクしちゃった。変な女だよね?」
 よしよしと頭を撫でる。

「陽菜乃さんは、今もこうやって男に尽くしてるの?」

 凪の言葉にドキッとした。
 尽くす……?
 こういうこと、尽くすって言うのかな。

「凪と出逢ってから、他の人ともう身体の関係はないし、こういうこともしないよ。凪が居てくれれば……。あと、私、凪以外に触られたくないな……」

「本当?」
 耳元で問われる。

「本当だよ」
 凪はしばらく私のことを抱きしめていたが
「じゃあ次は、陽菜乃さんの番ね?」
 そう言って抱きしめるのを止めた。

「へっ。もういいよ?私、凪の顔見て満足したし……」
 性的な欲求も今は満たされている。
 普通に眠れそうだ。

「じゃあ、その気にさせる」
 彼は私の下腹部を少し触った。

「ちょっと……。凪?」

「俺も陽菜乃さん、イかせたい」

 彼の顔を見ると、先程の彼の顔つきとは違った。
 あぁ、大人の男性になっちゃった。
 こうなっちゃうと止まらないんだよな。

 心拍数が一気に上がる。
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