マリオネット
「ねぇ、凪。痛くない?気持ち良い?」
 耳元で聞いてみる。

「うん……。ごめ……」
 もっともっと見てたいけど、さすがに可哀想だよね。
 彼の大きく反り起っている先端を指と手のひらを使って優しく擦り続ける。

「ん……」
 時折漏れる彼の吐息が艶っぽい。

「陽菜乃さん……。ほんと……。もっ……。限界……」

「わかった。じゃあイこっ?」
 私は、凪の口に自分の舌を入れ、キスをする。
 もちろん手は止めず、さっきよりも速く少し強く擦り続けた。

「ん……!」
 凪が一瞬、ビクっと身体を痙攣させ、キスしていた舌の動きも止まった。
 その瞬間と同時に、私の手に生暖かい液体がかかったのがわかった。

「凪、気持ち良かった?」

「すごく……」
 凪は珍しくぼんやりとしていた。

「ちょっと待ってて。拭いてあげるから」
 私はそう言ってベッドから離れようとした。

「ごめん。陽菜乃さんの手も汚れちゃったよね」
 凪の心配そうな声。

「大丈夫」
 私はティッシュを持ってきて、彼の身体を拭いた。

「あとでもう一回お風呂入った方がいいかも。いっぱい出たから」

 私が拭き終わると
「陽菜乃さん……!」
 凪にベッドの上に押し倒された。

 そして、ギュッと抱きしめられる。
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