黒百合の女帝
 「まずはご苦労様。怪我は?」

 「……ないよ」

 「そう。取り敢えず、第一試験は突破かな。」

頬杖を突き、彼を強く睨みつける。

すると居た堪れないのか、縮こまるヤユ。

あの時と変わらぬ態度に、憤りを覚える。

萎縮して、被害者みたいな面をする。

そんな彼が、あの日以来嫌いだ。

しかし、今は彼の協力が必要。

麓冬の戦力を増幅し、嶺春を弱体化させるには。

 「じゃあ、第二試験の面接と行こうか。」
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