黒百合の女帝
それに、僕は未だやるせないでいる。

もし、僕が証拠を出せるほど賢かったのなら。

そう考えると、今でも胸が痛くなる。

ユリちゃんがいじめなんてするはずがない。

なのに、総長さえもユリちゃんを追い詰めて……

彼女は、なんて哀れな少女なのだろう。

でも、全部僕のせいだ。

もし彼女と会えたら、すぐに謝りたい。

そんなのじゃ、済まされないだろうけど……

思わず涙を流しそうになり、天を仰ぐ。

すると驚いたことに、目の前にサクラちゃんが。

思わず「うわあっ」と叫べば、彼女はくすくすと笑う。
< 154 / 227 >

この作品をシェア

pagetop