黒百合の女帝
「で、ヤユ。条件の話なんだけど。」
「あっ、うん。ほぼ忘れてた」
ハラに笑い掛けていたヤユの顔が、ふと固まる。
それに呆れるが、それどころの要件ではないのだ。
姿勢を正してから、彼の覚悟を試した。
「条件ってのは、嶺春を辞めること。」
「……え」
私の言葉に、一瞬で余裕をなくすヤユ。
どうやら、彼は何も考えていなかったらしい。
「ヤユが嶺春のスパイって可能性もある。でしょ?」
「えっ、それはないよ!だって僕、麓冬に協力して……」
「それだけで、私の信用が戻るとでも思った?」
その台詞に、彼は言い淀む。
ヤユは納得したようだが、実際のところ、私は彼を疑っていない。
ヤユのことだ。どうせ考えなしに来たのだろう。
そうだとしても、嶺春との関係は絶っておかねば。
レントの二の舞だけは防ぎたいのだから。
「あっ、うん。ほぼ忘れてた」
ハラに笑い掛けていたヤユの顔が、ふと固まる。
それに呆れるが、それどころの要件ではないのだ。
姿勢を正してから、彼の覚悟を試した。
「条件ってのは、嶺春を辞めること。」
「……え」
私の言葉に、一瞬で余裕をなくすヤユ。
どうやら、彼は何も考えていなかったらしい。
「ヤユが嶺春のスパイって可能性もある。でしょ?」
「えっ、それはないよ!だって僕、麓冬に協力して……」
「それだけで、私の信用が戻るとでも思った?」
その台詞に、彼は言い淀む。
ヤユは納得したようだが、実際のところ、私は彼を疑っていない。
ヤユのことだ。どうせ考えなしに来たのだろう。
そうだとしても、嶺春との関係は絶っておかねば。
レントの二の舞だけは防ぎたいのだから。