黒百合の女帝
 などと悩む間に、ユリは店員を呼んでしまう。

 「すみません。この商品を買いたいんですけど。」

そう言えば、少し遅れてやってくる店員。

彼女はケースから商品を出して貰い、会計へと移動してしまった。

それにより、焦りは更に加速する。

借金をしてでも払うか?いや、それは面倒だ。

しかし、二人でペアグッズの首飾りを付ける。

それは、とても浪漫に溢れているのではないか。

ちらりと、ユリの耳元を盗み見る。

あの耳飾りを奪い、海月で揃える事はない。

首飾りならば、カヤとの差別化が図れる。
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