黒百合の女帝
 「葬王の方は?」

 「ソウオウは小さいから、ケッセン以外とは関わりなかったみたい」

葬王も同様か。

今の話を鵜呑みにするならば、やはり不自然だ。

その状態で、血仙以外の族と情報交換は難しい。

多分、五つの族には共通の入手経路がある。

しかし、ミヤビの捜査から隠し切るとは……。

そんな芸当が、ただの中小族に出来る筈がない。

可能性一、相当の手練れが関わっている。

可能性二、嶺春の関係者が関わっている。

もしも後者ならば、ミヤビとの共犯説もある。

標的の調査はいつも彼が担当していたし……。

この疑問は、今後調べて晴らすしかないな。

 「ところで、今回の作戦の詳細は?」

 「あっ、それならね、こっちの方に……ほらあった!」

液晶を軽く操作し、画面を差し出してくるヤユ。

そこには作戦についての詳細が記されていた。

自分のスマホに写真を残し、詳細を確認する。

メモの内容は以下の通りだった。
< 244 / 326 >

この作品をシェア

pagetop