黒百合の女帝
 時は進み、午後11時頃。麓冬倉庫にて。

ソファの上で転寝をしていれば、扉が開く。

目線を上げると、そこにはカヤとハラが。

元気そうなハラに反し、カヤは疲弊した様子。

伸びをしつつ、ソファから立ち上がる。

 「どうだった?参考人Aの友人は。」

 「疑い深い奴でした。大元くんはテンパってて使えないし……」

 「でも俺の話術で打ち解けたってわけ!すごいでしょ〜」

ハラの大声を聞きながら、大元について考える。

少し考えた後、参考人Aの本名だと思い出した。

 「んで、結果はどうだったの?」

私がそう尋ねれば、カヤが口角を上げる。

どうやら、良い結果が得られたようだ。

 「やはり、情報を売ったのはノームでした」

カヤの知らせに、私も表情を綻ばせてみせる。

すると嬉々とした表情のハラが寄ってきた。

 「ね!俺の予想通り!やっぱ俺って天才だなあ〜」

そう言い、椅子に深く腰掛けるハラ。

その過剰な自画自賛に、苦笑いをしておいた。
< 257 / 326 >

この作品をシェア

pagetop