黒百合の女帝
 「君の話は認めよう。それで、君は僕に何の用?」

 「実は、協力して貰いたいんです。嶺春を潰す為に」

まあ、予想通りだったな。

僕に敵意があり、情報収拾の段階にある。

とも考え得るが、それにしては大胆すぎる。

メニューを眺めながら、詳細を聞き出した。

 「潰すってどんな風に?抗争に勝って解散させるの?」

 「最終的にはそうなります」

 「できる訳がない。協力の価値もないね。」

視線を上げず、ぶっきらぼうに言い放つ。

が、相手の苛立ちは声音だけで十分汲み取れた。

 「舐めてもらっちゃ困ります。俺たちの時代が来たんです」

 「そういう台詞を吐いた奴なんか百人は見たことがあるけど。」

今度は顔を上げ、相手の表情を観察した。

見事、彼の誇りに似たものは傷ついたようだ。

険しい表情で、感情任せな言葉を言い放つ男。

 「他の奴らとは違って、実現できる目処なら立ってんですよ。だから呼んだんです」

そこまで言い放ち、男は口を噤んだ。

進展はなさそうだと思い、話題を変える。
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