黒百合の女帝
 「ま、何だって良いけど。それで、僕はどう関わってくるのかな。」

 「俺に無償で情報を提供してください。でなければ、あなたの親や学校に素行不良を暴露します。そして嶺春にあなたの裏切りを密告します」

メニューを仕舞い、平たい顔を凝視する。

どうやら、彼の脅しはブラフではないようだ。

先程の紙には学校、両親の職場が載っていた。

いざとなれば、連絡先に電話を入れるだけだ。

そして、本当にそれが実行されれば。

僕の人生設計は崩壊し、安寧は消え失せる。

それだけは、必ず阻止しなければならない。

内心ではそう思い詰めるが、表情には出さない。

余裕があり、脅しをものともしない人を演じる。

 「ふうん、わかった。けど、君のボスには会えないの?」
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