黒百合の女帝
百合side

 「はあ〜?カヤさんが嘘ついてんじゃないの?それ」

 「嘘だとすれば雑すぎる。全て偶然なんて片付け方はないでしょ。」

カヤの自宅から退出し、麓冬倉庫にて。

呼び出したハラに、カヤからの情報を伝える。

すると早速、カヤへの疑惑が上がった。

それに反論すれば、納得したのかハラが黙る。

しかしすぐに顔を上げ、新しい意見を述べた。

 「一つくらいは嘘なんじゃない?」

 「それを言ったらなんでも疑えちゃうけどね。」

例えばヤナギが嶺春幹部から情報を得ていた説。

これはよくよく考えれば否定できる。

ヤナギは路地で喧嘩をし、私を誘き出した。

私が非力な姫と仮定しよう。喧嘩を目撃したら?

一目散に逃げるに決まっている。誘き出せない。

つまり、指示した人物は私の実力を知る者。
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