黒百合の女帝
 「ユリさん、麓冬抜けるんですか?」

 「そうは言ってないでしょ。私、今までヤナギの分の仕事も請け負ってたんだよね。」

 「ああ、そういう条件なんでしたっけ?」

 「そう。でもこれからは忙しくなるだろうし、新しい副総長が見つかるまでは女帝一本で行こうかなって。」

赤信号で止まりながら、そう説明する。

元より、私が総長を避けたかった理由。

それはただ単に、女総長はウケが悪いから。

つまり新人募集の妨げになるから、というものだ。

しかし、今までは信用できる人物が居なかった。

その為、仕方なく総長は自分でやっていたが……。
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