黒百合の女帝

天秤の操作

 カヤがあと一歩でヤナギの情報を吐いてくれそうだ。

自室のベッドに寝転がり、今後の事を構想する。

カケルの移籍問題も片付きそうだし。

カヤの誕生日には、少しだけ漏らしてくれたし。

そろそろ、彼を手中に入れる時期だろう。

しかし、ヤナギとカヤの付き合いは相当長い筈。

私が優しくしたとしても、彼はヤナギを優先するだろう。

となれば、ただ優しくするだけではならない。

カヤが私に盲信するような、決定的な出来事……。

そういえば、ラクアの時は彼をハラの仲間に襲わせた。

その後、保健室で彼を治癒する事で懐柔できた。

となれば、カヤにもそれが使えるかもしれない。

しかし、カヤが襲われればどうなるか。

ヤナギが真っ先に私の仕業だと怪しむだろう。

それに加え、近々二人をすれ違わせる必要も……。
< 597 / 605 >

この作品をシェア

pagetop