ご褒美バニーガール
「夢じゃない」

「夢じゃないよ」

「三鷹くん……」

 声がしたので後ろを振り返れば、そこには着替えを済ませて、爽やかな笑顔で微笑む三鷹くんが居た。

 シンプルでなんでもない格好なのに、やけにセンスが良く思えるのは、彼のことを私が好きだからだと思う。

「小池の家に荷物取りに行って来た……行かなくて良かったよ。あいつの家、いやらしい情事の証拠で一杯。まあ、悔しかったし傷つけたかったんだろーなー。聞きしに勝るクズ」

「……そっか」

 小池くんも私が三鷹くんと一緒に居ると聞いて、色々悟ったのかもしれない。今思うと、優秀な同期三鷹くんへの対抗心、とても強かったし。

「まあ、この家も変わらないと言えばそうだけど……別に見せつける気もないけど」

「……うん」

 昨夜からの色々を思い出して恥ずかしくなった私は顔を伏せて、その手に三鷹くんは温かいコーヒーの入ったカップを載せた。

「……あいつには、色々と言いたいこともあるけど、最高のバニーガールを見せて貰えたから、すべて許すことにしようかな」

 私がその言葉に顔を上げたら、そこには、最高の笑顔が待って居た。

Fin

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