癒やしの小児科医と秘密の契約
「ちょっと待ってね」

いつの間に用意していたのか、先生は四角いフィルムをペリッと開ける。

「先生、私がつけたい」

「えっ?」

ガバっと起き上がると、佐々木先生は目をまん丸くした。フィルムから、ぬるりとしたそれ(・・)を取り出す。先端を持って、先生のそびえ立った立派なものにあてがった。

何だか不思議。普段のほんわか優しい先生からはこんな男性の姿、想像できなかった。

「すごい、こんなに大きくなるんですね」

「まじまじと見られるとちょっと恥ずかしいな」

「触ってもいいですか?」

「ちょ、心和?!」

さっき散々啼かされた分、ちょっぴり意地悪したくなる。軽く握って上下に動かしたら、先生の顔が色っぽく歪んだ。

こんな先生の表情、もっと見てみたい。
私の手で感じてくれていることに喜びを覚える。

調子に乗って触っていたら、ペリッと剥がされた。

「あのね、知らなかったかもしれないけど、俺も一応男なんだよね。こんなに可愛い心和を前にして大きくならない方がおかしいから。はい、というわけで次は俺の番です」

「えっ、きゃあっ」

「心和が見た分、俺も見るからね」

両足を開かされ、その間に先生が体を入れるから足を閉じることができない。ジタバタしようにも、ぐっと押さえつけられてどうにもならない。

「や、やだっ、恥ずかしい。やだっ、先生!」

「大丈夫。すごく綺麗だよ心和。すごく濡れてる。ほら」

溢れた蜜を掬うように先生の指がするりとなぞっていく。

「あっあっ、やあんっ」

「挿れるね」

ピタリと押し当てられた先生の熱いモノ。私を気遣うように、ゆっくりと押し入ってくる。擦れる感覚に、身が捩れる。

お互いに、甘い吐息が漏れた。
ものすごく気持ちがいい。
先生の何かに耐えている顔に満足感を覚える。
私で感じてくれてる。
嬉しい、なんて幸せなんだろう。

「くっ、心和」

「ああんっ、先生ぇ」

先生の動きが速くなる。
ジンジンとお腹の奥が痺れる。
もう何も考えられない。

「あ、あ、いっ、イッちゃ――」

「くっ、心和、一緒に――」

思った以上にはしたない声を出しながら、先生と一緒に果てた。

とんでもなく幸せな気持ちに涙が出る。
先生になら何をされてもいいって思っていたけれど、それは間違いでもなんでもなくて、それと同じくらい私も先生にいろいろしてあげたいって思った。

だって大好きだから。
佐々木先生と気持ちが通じたことが、何よりも嬉しい。
私を選んでくれたことが嬉しい。

「先生ぇ、大好き」

「うん、俺も、心和のこと大好きだよ」

ぎゅうっと抱きしめてくれる腕の中、先生を独り占めできる優越感に浸った。
ずっとこのまま、幸せでいられますように。
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