手を握ってくれたあなたともう一度
「わかりました。私が探してきます。
お母さんは避難所の中で待っていてください」
リアラもまた早口でそう伝え、
来た道を戻ろうと振り返ったとき「待って!」とトキの母親から強く腕を掴まれた。
咄嗟にバランスをとり転ばずには済んだが、トキの母親に寄りかかる形になってしまった。
「襲ってきた妖怪はカラス天狗でした。
恐らく見晴らしのいいところにいると思います」
「見晴らしのいいところ?」
「村の外の森の中、木が高くなっているのところ見えますか?」
トキの母親が指をさすところをリアラも一緒に見る。
確かにある一か所のところだけ木が高くそびえ立っているのが見えた。
「あそこですね」
「確証はないですが、カラス天狗は高いところから見物する妖怪と聞いたことがあります」
「わかりました。ありがとうございます。
必ず見つけて戻ってきますから安心してここで待っていてください」
落ち着かせるようにトキの母親の手にリアラは自分の両手を重ねる。
トキがそうしてくれたように。
「ありがとうございます・・・あなたもどうか気を付けてっ」
少し微笑んだリアラは来た道を戻り、村の外の森を目指して走り出した。
お母さんは避難所の中で待っていてください」
リアラもまた早口でそう伝え、
来た道を戻ろうと振り返ったとき「待って!」とトキの母親から強く腕を掴まれた。
咄嗟にバランスをとり転ばずには済んだが、トキの母親に寄りかかる形になってしまった。
「襲ってきた妖怪はカラス天狗でした。
恐らく見晴らしのいいところにいると思います」
「見晴らしのいいところ?」
「村の外の森の中、木が高くなっているのところ見えますか?」
トキの母親が指をさすところをリアラも一緒に見る。
確かにある一か所のところだけ木が高くそびえ立っているのが見えた。
「あそこですね」
「確証はないですが、カラス天狗は高いところから見物する妖怪と聞いたことがあります」
「わかりました。ありがとうございます。
必ず見つけて戻ってきますから安心してここで待っていてください」
落ち着かせるようにトキの母親の手にリアラは自分の両手を重ねる。
トキがそうしてくれたように。
「ありがとうございます・・・あなたもどうか気を付けてっ」
少し微笑んだリアラは来た道を戻り、村の外の森を目指して走り出した。