あなたは私のオランジェットの片割れ

「次のお菓子レッスンから、俺も参加する!」

「えっ?! どういうこと?」

「だから、俺もくずあんにお菓子作り習うってこと! マネージャーの桐生さんも了承済み!」

「えええっ?!」

 杏は思わず持っていたフォークを落としそうになってしまった。

 どうしてそんな事になったのかは分からないが、斗馬はさっき一度電話を切った時に桐生へ連絡し、承諾を取っていたようだ。

「次からよろしくな! くずあん先生!」

 楽しげな声でそう言った斗馬に、杏は驚きのあまり「ひぁっ……!」というマヌケな返事しか返せなかった。





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