100日後、クラスの王子に告白されるらしい
 そのあと、莉子が俺をメイサから奪ったと噂している連中がいた。

 一年生から聞いたと言う。

 心当たりは、ある。

 だから、その日の部活で一年の女マネを捕まえた。

 案の定で、一年の三人は気まずそうに目を逸らす。


「だって、ズルいじゃないですか」

「私たちも、メイサ先輩も、ずっと一ノ瀬先輩のこと、見てたのに」

「見てただけか? 俺は好きな子に好きになってもらえるように、ちゃんと動いてるんだけど」

「……それは」

「つーか、メイサは従姉弟だっつってんだろ。あいつと付き合うとかねえんだよ。姉貴のコピーみたいな女と、付き合いたいやつなんかいねえだろ」


 三人は黙り込む。


「とにかくこれ以上、莉子に嫌がらせすんなら俺も考えがあるから」


 嘘だ。

 特に何にも考えてない。

 ムカついて適当に言っただけなんだけど、三人が涙目で頷いたから、まあ効果はあったんだろう。


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