100日後、クラスの王子に告白されるらしい
9月14日、日曜日
今日は昼ごろ家出て、結と買い物!
駅前をぶらぶらして、カフェに入ったところで、結がにやにやと覗き込んできた。
「一ノ瀬くんのカウントダウンって休みの日も入ってるの?」
「会わない日はニャインくるよ」
「わ、すごい」
すごいかな?
正直、面倒なんだけど。
「でも、なんで莉子ち、一ノ瀬くんのニャイン知ってるの?」
「クラスニャイン辿ったんでしょ?」
「一ノ瀬くん、他の子にはそんなことしてないと思うけど」
「私にもしないでほしい」
「なら、着拒すれば?」
「……そこまでは……」
同じクラスでそこまでするのって、感じ悪すぎでしょ。
ほんと、それだけだから!
にやにやしないで!
「あ、来た」
「なになに? わあ……」
私のスマホを覗き込んだ結が満面の笑みになった。
『あと86日。早く会いたい』
「付き合いたてのカップルみたい」
「付き合ってないから」
「まだ?」
「ずっと!」
ないし、付き合うとか絶対ない。
あんな陽キャと付き合ったら、どんな陰口叩かれるかわかったもんじゃない。
知ってるんだから。一年生のキラキラした子たちが文化祭で告白しようとしてたの。
私なんかお呼びじゃないの、自分が一番分かってる。
駅前をぶらぶらして、カフェに入ったところで、結がにやにやと覗き込んできた。
「一ノ瀬くんのカウントダウンって休みの日も入ってるの?」
「会わない日はニャインくるよ」
「わ、すごい」
すごいかな?
正直、面倒なんだけど。
「でも、なんで莉子ち、一ノ瀬くんのニャイン知ってるの?」
「クラスニャイン辿ったんでしょ?」
「一ノ瀬くん、他の子にはそんなことしてないと思うけど」
「私にもしないでほしい」
「なら、着拒すれば?」
「……そこまでは……」
同じクラスでそこまでするのって、感じ悪すぎでしょ。
ほんと、それだけだから!
にやにやしないで!
「あ、来た」
「なになに? わあ……」
私のスマホを覗き込んだ結が満面の笑みになった。
『あと86日。早く会いたい』
「付き合いたてのカップルみたい」
「付き合ってないから」
「まだ?」
「ずっと!」
ないし、付き合うとか絶対ない。
あんな陽キャと付き合ったら、どんな陰口叩かれるかわかったもんじゃない。
知ってるんだから。一年生のキラキラした子たちが文化祭で告白しようとしてたの。
私なんかお呼びじゃないの、自分が一番分かってる。