100日後、クラスの王子に告白されるらしい
10月04日、土曜日
2日目は保護者も来るから、校舎内は大混雑。
私は昨日に続いて、お面をつけて看板を持つ、宣伝係。
結と一通り周ってお化け屋敷に戻ると、受付には一ノ瀬がいて、遊びに来たメイサちゃんと喋ってた。
「颯のそのお面、どこで買ったの? めっちゃかわいい」
「おい、触んな。これは柊が俺に作ってくれたんだよ」
「そうなん? 柊ちゃん、器用なんだね。センスもあるし」
「そうだろー? 可愛くて器用で、頭よくてセンスあって、しかも可愛いんだ」
「……うっざ」
……私は、どうしたらいいの。
隣で結がニヤニヤしてる。
「莉子ち、愛されてんねー」
「そ、そんなんじゃ……ない、でしょ」
「ちょっと見てなよ」
「えっ、結?」
結はスタスタと受付に向かう。
「一ノ瀬ー、戻ったよー!」
「おかえり!!! ……あれ、柊は?」
「トイレ」
「そっか……」
「嘘だよ。莉子ちー」
「えっ、あ……」
一ノ瀬がバッと顔を上げた。
私を見つけるなり、満面の笑顔になって手を振ってくる。
「柊! おかえり!! あと66日!」
「もういいって……」
メイサちゃんが呆れた顔で結に話しかけた。
「うわ……。ね、颯はいつもこうなん?」
「いつも、こうだよ」
「マジか。ベタボレじゃんね」
「ねー」
恥ずかしすぎて、顔が溶けそうだ。
私は昨日に続いて、お面をつけて看板を持つ、宣伝係。
結と一通り周ってお化け屋敷に戻ると、受付には一ノ瀬がいて、遊びに来たメイサちゃんと喋ってた。
「颯のそのお面、どこで買ったの? めっちゃかわいい」
「おい、触んな。これは柊が俺に作ってくれたんだよ」
「そうなん? 柊ちゃん、器用なんだね。センスもあるし」
「そうだろー? 可愛くて器用で、頭よくてセンスあって、しかも可愛いんだ」
「……うっざ」
……私は、どうしたらいいの。
隣で結がニヤニヤしてる。
「莉子ち、愛されてんねー」
「そ、そんなんじゃ……ない、でしょ」
「ちょっと見てなよ」
「えっ、結?」
結はスタスタと受付に向かう。
「一ノ瀬ー、戻ったよー!」
「おかえり!!! ……あれ、柊は?」
「トイレ」
「そっか……」
「嘘だよ。莉子ちー」
「えっ、あ……」
一ノ瀬がバッと顔を上げた。
私を見つけるなり、満面の笑顔になって手を振ってくる。
「柊! おかえり!! あと66日!」
「もういいって……」
メイサちゃんが呆れた顔で結に話しかけた。
「うわ……。ね、颯はいつもこうなん?」
「いつも、こうだよ」
「マジか。ベタボレじゃんね」
「ねー」
恥ずかしすぎて、顔が溶けそうだ。