100日後、クラスの王子に告白されるらしい
12月08日、月曜日
授業が終わって、部活に行こうと立ち上がったら隣の席から手が伸びてきた。
颯くんは私の袖をつまんで、困ったような顔をこちらに向けている。
「颯くん、どしたの?」
「……あと、1日だ」
……そう。
9月の始業式の日から続いていたカウントダウンも、明日でおしまい。
「自分で言い出しといてなんだけど、緊張しすぎて吐きそう」
「そんなに」
カバンを置いて、颯くんの頭を撫でる。
指先にワックスがついてペタペタするけど、めそめそしてる颯くんがかわいくて、つい撫でてしまう。
「じゃあ、やめる?」
「やだ、それは、しない。明日絶対に告白する」
「わかった。待ってる」
颯くんが私の手を取る。
少し袖をまくって手首にキスした。
……ここ、教室なんだけど!?
でももう人はあんまり残ってなくて、一番後ろの隅の席の私たちを見ている人はいない。
「部活、行こうか」
私の手を握ったまま、颯くんは歩き出した。
部活中、ふと気になってスマホを取り出した。
颯くんは、よく私の手のひらにキスする。
今日は手首だったけど、何か意味があるのかな?
片手で水をまきながら、スマホで調べる。
「……うわ」
手首へのキスは『強い好意』。本気で相手を想うときにするキス。
手のひらへのキスは『懇願』。つまり、自分の願いを聞き入れてほしいという、切なる願い。
ちなみに手の甲へのキスは相手への『特別な愛情表現』。始業式のあと、颯くんにされたキスだ。
つまり、颯くんはあのときには既に、私のことをそれだけ。
「……うん」
スマホをポケットに入れて、ホースを握り直す。
明日、ちゃんと私の気持ちを伝えよう。
同じだけが返せるかはわからないけど、それでも、できるだけ。
明日は、颯くんがハロウィンの後にくれたゴム、つけていこうかな。
颯くんは私の袖をつまんで、困ったような顔をこちらに向けている。
「颯くん、どしたの?」
「……あと、1日だ」
……そう。
9月の始業式の日から続いていたカウントダウンも、明日でおしまい。
「自分で言い出しといてなんだけど、緊張しすぎて吐きそう」
「そんなに」
カバンを置いて、颯くんの頭を撫でる。
指先にワックスがついてペタペタするけど、めそめそしてる颯くんがかわいくて、つい撫でてしまう。
「じゃあ、やめる?」
「やだ、それは、しない。明日絶対に告白する」
「わかった。待ってる」
颯くんが私の手を取る。
少し袖をまくって手首にキスした。
……ここ、教室なんだけど!?
でももう人はあんまり残ってなくて、一番後ろの隅の席の私たちを見ている人はいない。
「部活、行こうか」
私の手を握ったまま、颯くんは歩き出した。
部活中、ふと気になってスマホを取り出した。
颯くんは、よく私の手のひらにキスする。
今日は手首だったけど、何か意味があるのかな?
片手で水をまきながら、スマホで調べる。
「……うわ」
手首へのキスは『強い好意』。本気で相手を想うときにするキス。
手のひらへのキスは『懇願』。つまり、自分の願いを聞き入れてほしいという、切なる願い。
ちなみに手の甲へのキスは相手への『特別な愛情表現』。始業式のあと、颯くんにされたキスだ。
つまり、颯くんはあのときには既に、私のことをそれだけ。
「……うん」
スマホをポケットに入れて、ホースを握り直す。
明日、ちゃんと私の気持ちを伝えよう。
同じだけが返せるかはわからないけど、それでも、できるだけ。
明日は、颯くんがハロウィンの後にくれたゴム、つけていこうかな。