この恋、予定外すぎて困ってます



「聞きたい?」



そう聞くと、涼ちゃんは少しだけ迷ってこう言った。



「先輩が話せるなら」




本当は話したくなかった。

涼ちゃんにだけは、知られたくなかった。

俺の過去。
俺の汚れた部分。
俺が壊れていった理由。

でも――

話して、嫌われるのもありかなって思った。

そしたら、涼ちゃんはもっと俺のことが嫌いになるだろうし。
もう涼ちゃんに迷惑かけることはない。



俺は、過去のことをすべて話した。

母さんのこと。
美冬のこと。
女遊びのこと。
喧嘩ばかりしてたこと。

全部。

涼ちゃんの瞳が、何度も揺れていた。


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