この恋、予定外すぎて困ってます



コンビニを出た瞬間、 目の前に涼ちゃんが立っていた。



「…涼ちゃん」



驚いて声を出すと、涼ちゃんは真っすぐ俺を見て言った。



「ここで!先輩が過去の話してくれた時、私泣くだけで何も言えませんでした。

でも今は違う。先輩が好きだから、先輩が辛いときは私がずっと隣にいます。

過去のことは簡単に塗り替えられないけど、私が先輩を幸せにします。

だから、一緒にお家に帰りませんか」



その言葉が、胸の奥にじんわり染みていく。

涼ちゃんの手が、そっと差し出される。


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