この恋、予定外すぎて困ってます
「晴人は大丈夫だよな?」
由紀人さんが、チラッと先輩の方を見ながら言った。
「今に始まったことじゃないしね~」
先輩が笑いながら返す。
……え? 今に始まったことじゃない?
ってことは――これから先も、何回か由紀人さんがいない日があるってこと!?
「涼ちゃん、よろしくね。お土産たくさん買ってくるからね」
由紀人さんは、軽く手を振って、まるで修学旅行にでも行くみたいなテンション。
私の顔は、多分引きつってる。
お土産より、平穏な日常が欲しいんですけど…。
心の中でつぶやいたけど、誰にも届かない。