この恋、予定外すぎて困ってます

***



出張初日。
そして、お母さんは夜勤。
家の中は、静かすぎる。

いつも通りのはずなのに、空気がピリついてる気がする。



「ただいま」



玄関の音に、私はピクッと反応する。
先輩が帰ってきた。

ソファに座ってるだけなのに、挙動不審になる私。
テレビのリモコンを持つ手も、なんか震えてる。

そんな私を見て、先輩が笑いながら言った。



「大丈夫だよ、そんなに警戒しなくても。涼ちゃんには手出さないし」


「なっ……!?」



心臓が跳ねた。 顔が一気に熱くなる。


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