この恋、予定外すぎて困ってます
「美冬の、その話が通じない感じ。イライラする。 もう話しかけてこないでね」
そう言って、にこっと笑って涼ちゃんの手を握って歩き出す。
後ろから—— 「顔しか価値がないくせに!!」
って叫ばれても、どうでもよかった。
……と思ってた。
でも——
「そんなこと言わないで!」
涼ちゃんが、振り返って叫んだ。
「私は、美冬さんのこと大っ嫌いだけど! 少しでも、先輩のこと好きじゃなかったんですか!?」
美冬が、しゃがみこんで泣き出す。