この恋、予定外すぎて困ってます
「好きだったの…っ、ちゃんと!」
美冬が、涙をこぼしながら叫ぶ。
でも——
「はぁ?教室で言ってたこと忘れてないからね」
俺の声は冷たかった。
あの時の言葉が、今も胸に残ってる。
「私と付き合いだして壁がなくなって、 どんどんかっこよくなる晴人が怖かったの… いつか私の元から消えちゃうんじゃないかって…!」
子どもみたいに泣く美冬。
「ごめんね、晴人。今まで、ごめんね。ずっと大好きだったよ」
美冬の声は、涙に濡れていた。