響け!色彩のフォルテッシモ
「レオン、ポッターさん、調査を引き受けてくれてありがとう。何かあればすぐに知らせてほしい」

「はい」

レオンハルトとリズはワーグナー刑事の言葉に頷いた後、セレンデール学園へと向かうために事務所の外へと出る。事務所の外には、空飛ぶ馬車が用意されていた。

「トーニョ、オルハン、メグ、カナタ、行ってくるよ。留守を頼む」

「行って参ります」

「行ってらっしゃい!」

「無茶すんなよ」

レオンハルトとリズは、見送りに来てくれたアントーニョたちと言葉を交わした後、馬車の中へと乗り込む。二人が椅子に向かい合って座ると、馬車がゆっくりと動き出した。

空飛ぶ馬車にリズは乗るのが初めてなようで、窓の外を見て目を輝かせている。レオンハルトは「リズ」と名前を呼んだ。視線が絡み合う。

「さて、リズは調査自体が初めてだからね。少しおさらいをしておこう」

「おさらいですか?」

「私の名は?」

レオンハルトは自身を指差す。リズは「レオンーーー」と言いかけて止めた。

「レオナルド・バロン先生です」

「そう。正解だ」
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