社長、社内恋愛は禁止のはずですが
これは、私自身の想いと誇りの問題なのだから。

「受け入れられないとは?」

腕を組んだ高峰社長の眼差しは、冷たくも真剣だった。

「今、私が持っている案件は、全て私だからこそ進められるものです。簡単に誰かに預けて、そのままなんて……あり得ません。」

必死に言葉を重ねる。

胸が苦しいほど鼓動が速まっていたが、引くことはできなかった。

「ですから、このまま私にやらせてください。」

訴えるように告げると、社長はふっと視線を逸らし、椅子に腰を下ろした。

「……何も君を困らせようとしているんじゃない。」

「えっ?」

思わず一歩近づく。

「でも、案件を他の人に渡せなんて……理由を教えてください。そうじゃないと納得できません。」
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