本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 周りに聞こえないように囁き合う。
 強がってみせたが、間近で見ていた彼が言うのだからそうなのだろう。


 「それに顔が真っ赤だ。そんな初心な反応されると、こっちもつい」
 「……つい、なに?」
 「こうしたくなる」


 青葉はそう言うや否や、莉乃の頬に唇を押し当てた。


 「……っ!」


 瞬間、莉乃の頭の中は真っ白。なにが起きたのか理解するよりも先に息を飲んだ。
 触れたのはほんの一瞬。青葉はすぐに離れ、いたずらっぽい笑みを浮かべた。


 「そういう反応は嫌いじゃない」
 「なっ……」


 言葉が続かず、頬を押さえて無様に口をパクパク。すぐに周囲のざわめきに気づいたものの、どう取り繕ったらいいかわからない。


 「かわいいな、莉乃は」
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