本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】

 シャワーを終えてリビングへ向かうと、コーヒーのいい香りが立ち込めていた。


 「いい匂い」


 胸いっぱいに深く吸い込む。


 「だろ。俺が淹れたんだから当然だ」
 「なぁにそれ。私が淹れたらそうでもないってこと?」
 「莉乃のもまあまあだ」
 「失礼ね」


 冗談交じりに言い合いながらダイニングテーブルにつく。
 リビングは昨夜の惨状のまま。望はまだ寝ているようだが、今日は土曜日だから保育園は休みだ。


 「莉乃、今夜、話したいことがある」
 「……話したいこと?」


 探るように彼の目を見つめ聞き返す。もしかしたら昨夜の件かもしれないとドキッとした。
 あれは過ち、ちょっとした出来心、雰囲気に流されただけ。
 そう言われるのではないかと、頭の中にあれこれ浮かんでは消えていく。
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