本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 「そんな証拠を……。でも、どうやってそこまで?」
 「ネクサスブランディングには、情報収集のネットワークがある。ビジネスは信頼の上に成り立つものだろう? 山城のような人間が業界に居座るのは、誰も望まないことだ。協力者は意外と多かったよ」


 青葉は淡々と続けるが、その言葉には業界の浄化を目指す信念が感じられた。
 航希が拳を軽く叩き合わせ、興奮気味に口を開いた。


 「すごいな、青葉さん。それで証拠を握ってどうしたんだ? 山城、顔真っ青になっただろ」


 青葉はファイルを閉じ、背筋を伸ばした。


 「証拠を基に、まず業界団体に山城不動産の不正を報告した。彼の会社は複数の物件取引で同様の強引な手法を使っていたことが判明し、既に複数の企業から苦情が出ていたんだ。団体は山城不動産の会員資格を停止し、彼の取引を制限する措置を取った。さらに俺は、弁護士を通じて山城個人と山城不動産に対する民事訴訟を起こしてる。莉乃に対する脅迫行為と、契約交渉の不正を訴える内容だ」


 莉乃は目を丸くした。


 「そこまでしてくれたの?」
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