本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 青葉は受け取った傘をまじまじと見つめ、ぽつりと呟いた。


 「どうかした? じつはそれ、借りたものなの。突然の雨で困っていたときに、ペイフォワードだからって」
 「この傘、俺の」
 「……え?」


 青葉の顔を見上げる。お互いに相手を探るようにして見つめ合った。

 (これが青葉さんの傘だとしたら……あのときのあの人は――)


 「青葉さんだったの!?」
 「莉乃だったのか!?」


 ふたりの声が重なる。あまりにも驚いて心臓が止まりかけた。


 「……信じられない」
 「俺も」


 あの男性が青葉だったとは。莉乃たちは、仕事で会う以前に出会っていたのだ。それも青葉の粋な計らいで。


 「あのビルで取引先と会ってて」
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