本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 『プレゼントしたら絶対喜ばれるよ。子どもはみんな大好きらしいから』


 若奈のアドバイスに従い、ゲットしていたものである。その話を電話でしていた莉乃の横では、航希は相変わらず納得がいかないようで、ふんっと鼻を鳴らしていたが。


 「おにばー!」


 望がぱあっと顔を輝かせる。――がしかし。

 (……おにばー? 鬼婆? 私のこと?)

 一瞬傷つきかけたが、おにぎりセイバーのことを言ったのだと気づいてほっとする。二歳半の子どもなら言葉が明瞭でなくて当然だ。


 「はい、どうぞ」


 さらに手を伸ばしてぬいぐるみを差し出すと、望はようやく青葉の後ろから出てきた。トコトコと近づき、おにぎりセイバーを受け取る。


 「ありあと」


 お礼を言い、しっかり抱きかかえながら再び青葉のほうへ戻っていった。危うげな足取りはペンギンみたいだ。
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