本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 両手で持つのを見届け、青葉が自分のグラスを手にする。


 「じゃあ、莉乃を歓迎して。せーの」
 「カンパーイ!」


 青葉と莉乃の声が重なる。望は乾杯に参加せず、ひと足先にゴクゴクとジュース飲みはじめた。グラスを近づけた莉乃は空振りだ。
 青葉は〝悪いな〟といった目をしてから、各自の皿に料理を取り分けはじめた。

 (まぁしょうがないよね。初日だし。っていうか今、さらっと莉乃って呼んだ?)

 あまりにも自然だったため聞き流したが、たしかに名前を呼び捨てだった。

 (ということは、私も彼を名前で呼んだほうがいいのよね)

 青葉が望と莉乃の前に料理を乗せた皿を置く。


 「ありがとう。おいしそう」


 彩りよく盛りつけるあたりにもセンスを感じさせられる。


 「遠慮せず食べて」
 「はい。いただきます」
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