本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】
 彼とはお互いの利害が一致したことによる契約婚。普通の新婚とは違い、初夜だからといって〝そういう事態〟にはならないとわかっているが、状況が状況だけに緊張せずにはいられない。

 青葉は軽く息をつきながら、隣に並ぶベッドへ歩いていく。その動きはどこか慎重で、彼自身もこの新しい生活に馴染みきれていないことが伝わってきた。


 「おにぎりセイバーのぬいぐるみ、うれしそうに抱きしめて寝たよ」
 「気に入ってくれてよかった」
 「掴みはオッケーだろう」


 青葉の言葉に、莉乃は小さく息をついた。
 たしかに望とはいいスタートを切れたかもしれない。まずまずだ。

 心の中で胸を撫で下ろしたはいいが、そのあとの会話が途切れて寝室に静寂が舞い降りる。


 「……なんか変な感じだな」


 ベッドに座った青葉がぽつりと呟いた。


 「うん……ちょっと落ち着かないよね」
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