本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
手近なところで山下を選んだのは事実だ。
茉琴はグラスの水滴を指でなぞりながら、山下にプレゼントを渡していたとして付き合いたかったのかもわからなくなっていた。
「あーあ。無駄な買い物しちゃったよ」
バッグからシルバーグレーの包装紙と同系色のリボンでシックにラッピングされたプレゼントを取り出し、茉琴が深いため息をつくと
「お世話になった先輩へとしてプレゼント渡せばいいだけだろ?」
と圭人は呆れ顔で冷酒を口に運ぶ。
「気持ちが違うじゃん」
「だからその気持ちがないのに気持ち語ってることがおかしいの気づけよ。
もう無駄な議論はやめだ。酒が不味くなる」
話していくうちにだんだんと圭人の眉間の皺が深くなっていく。
茉琴はグラスの水滴を指でなぞりながら、山下にプレゼントを渡していたとして付き合いたかったのかもわからなくなっていた。
「あーあ。無駄な買い物しちゃったよ」
バッグからシルバーグレーの包装紙と同系色のリボンでシックにラッピングされたプレゼントを取り出し、茉琴が深いため息をつくと
「お世話になった先輩へとしてプレゼント渡せばいいだけだろ?」
と圭人は呆れ顔で冷酒を口に運ぶ。
「気持ちが違うじゃん」
「だからその気持ちがないのに気持ち語ってることがおかしいの気づけよ。
もう無駄な議論はやめだ。酒が不味くなる」
話していくうちにだんだんと圭人の眉間の皺が深くなっていく。